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流産

【第2子妊活】まさかの11週流産宣告

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不妊治療クリニック卒業

2023年1月18日(水):クリニック卒業の日。

第1子妊活より年齢が上がった第2子妊活は、苦戦を強いられています。それでも、4回の採卵4回の移植を経てやっと妊娠成立、妊娠10週で晴れて不妊治療クリニックを卒業することができました。

クリニックを卒業した時は、ああ、よかった、これで私の妊活は終わったのだ、と、本当に晴れ晴れとした気持ちでした。第1子の体外受精からお世話になった先生にお礼を言い、クリニックの玄関を出た時にすんだ青空を見上げたのを覚えています。

私は、悪阻がひどいタイプなので、第1子の時もそうでしたが、判定日ごろには悪阻が始まり、10週にはマーライオン並みに吐いたり、頭痛がしてずっと寝ていたいという状況でした。本来なら、クリニックの後はまっすぐ帰って少しでも横になりたいという体調です。でも、早く母子手帳がもらいたかったので、クリニックを卒業して、その足で母子手帳をもらいに市の福祉センターへ行きました。

母子手帳をもらった帰りに、近くの大学病院に電話し、妊婦検診の予約を取りました。

初めての妊婦検診で心拍停止を告げられる

2023年1月27日(金):妊娠11週2日の日、初めての妊婦検診。

このころ、悪阻はピークを越えた感はありましたが、相変わらず一日数回は吐いていました。食べ過ぎたら吐くけど、空腹だと気持ち悪くなるという、食べ悪阻と吐き悪阻のハイブリットタイプの私。常に小さいおにぎりやパンをカバンに忍ばせて、1時間おきにかじる、ということをしていました。

大学病院の産科受付で、「初回の検診なので、最後に血液検査の採血があります。この後は、飲み食いしないでください。お水だけOKです。」と言われ、しまった、受付前にパンをかじっておくべきだった、、、と、強く後悔しました。

大学病院の初診待ち時間は、数時間かかることが多いのです。そんなに長い時間何も食べられないと、空腹で気持ち悪くなります。診察を待ちながら、1時間半ほどたったところで、案の定、気持ち悪くなり、トイレで2回吐きました。と言っても、お腹は空っぽなので、胃液を絞り出すようにはいた感じです。これがまた苦しくて。

何かお腹に入っていれば、中のものを出してしまえばおわりますが、空っぽだと、胃を雑巾しぼりされているような、しかも、胃液が出てくるまで何度も何度も深くえづいてやっと、というような状態です。ああ、早く診察と血液検査を終えて、おにぎりをかじりたい、、、と考えながら、ひたすら気持ち悪さに耐えていました。

「悪阻は赤ちゃんが元気な証拠」その言葉を支えに、悪阻に耐えていました。

2時間以上待ったところで、やっと診察に呼ばれて、担当医がエコーを当ててくれて、モニターにうつる赤ちゃん。今日も元気かなーとワクワクのぞき込む私。すぐに、「あれ?今日は赤ちゃん、動いてない???」と思いました。

判定日以降、卒業までは、毎週クリニックで診察がありましたから、毎週エコーを見ていました。前の週までは、元気に両手両足をバタバタと動かしていた小さな赤ちゃんの影が、今日は止まっている…全く動かない…まさか…?いや、でも寝ているだけかもしれない。でも、でも、こんなに長く動かないことってあったっけ…?第1子の時はどうだったけ?

と、考えていたら、担当医が、エコーのマイクをオンにしました。ザーという音だけが流れました。あ、、、やっぱり、心拍の音が聞こえない?

この時、状況が理解できてしまいました。普通は、エコーのマイクをオンにすると、赤ちゃんの元気な心拍音が聞こえるということを、前回の妊娠、出産で知っていましたし、前週までのクリニックの内診でも元気な音が聞こえていたからです。

でも、認めたくなくて、エコーをしている担当医の顔を見ました。特に表情をかえることなく、普通に頭部や胸部の長さを測定しています。あれ?やっぱり、大丈夫なのかな。普通の検診と同じ作業をしているし…。と、必死で淡い期待をしてしまう私。

エコーを終了した担当医がモニターを見ながら、説明を始めます。

「今日で11週2日目の赤ちゃんですが、、、今、見たところ、心拍が止まってしまっています。」

決定的な宣告を聞き、頭が真っ白になるりました。

不妊治療クリニックを卒業するまでは、毎週の診察のたびに、胎嚢確認(5週)、心拍確認(6週)、赤ちゃんの姿が見え始める(8週ごろ)、9週の壁、、、と、いろんな壁を乗り越えていく感じです。毎週、ドキドキしながら、ある程度覚悟を持って内診してもらっていました。

でも、無事、10週でクリニックを卒業し、母子手帳ももらって、完全に油断していたというか…もう、ほぼほぼ、大丈夫だろう、と思っていました。

そんな時に、まさかの心拍停止。今日も元気に動いている赤ちゃんの姿を見れると思って楽しみに来たのに…。悪阻があるのは、赤ちゃんが元気な証拠じゃなかったの…?

流産手術か自然排出か

とは言え、何事も理性的に物事をとらえたいという性分なのか、体外受精の過程で、心拍確認後の流産もある一定の割合で起こり得るという前知識があったからなのか…どこかで冷静な自分もいました。

アラフォーという高齢での妊娠ということもあり、若い人よりは、その確率が高くなることも理解していたからというのもあるかもしれません。

目の前にある心拍停止という現実は、受け入れたくないし、受け入れられないが、どうやっても変えることもできない、受け入れざるを得ない事実。まだ頭は整理できないけど、とりあえず、今後どうするのかをお医者さんに聞かなければ。

泣き崩れたり、うろたえたりといったことはなく、淡々と、事実確認をする自分自身に少し驚く部分もありました。今後の流れを確認すると、手術をして赤ちゃんを外に出すか、自然排出を待つかの2択となるとのこと。

正直、ここまで育ったのなら、手術しかないのだろう、と、自然排出の選択肢は最初から考えていませんでした。念のため、自然排出の場合はどうなるのかと担当医に聞くと、その場合は、いつ始まるかわからないので、今日かもしれないし、2週間後かもしれない突然の大量出血とすごい痛みで始まる人もいる、と説明されました。

それなら、「息子もまだ小さいし、仕事もしているから、手術にしたいです。」と即答しました。

担当医は、「一応、心拍停止については、2回確認をすることになっているので、週明けにもう1度来て診察させてください。この週数で心拍が止まってしまった場合は、再開するということは、ほとんどないのですが、、、大きなことなので、2回は診断してから判断することになっています。その時に手術か自然排出か決めましょう。」というようなことを言っていたかと思います(ショックの中聞いているので、うろ覚えですが)。

「わかりました、では、なるべく早く次の診察を受けたいです」と伝え、その日は金曜日だったので、週明けの月曜日に診察をすることが決まりました。

心拍停止の事実を受け止めながら

次回診察の予約を取ったところで、担当医が、「今回は妊婦検診なので、補助券を使って無料で血液検査ができるので、血液検査もしていきましょう」というので、そうします、と答え、廊下でしばらく待つことに。

廊下で血液検査に呼ばれるのを待ちながら、「心拍停止」という受け入れるしかない事実をはんすうしながら受け止める…。もちろん、授かったと思った命を失ったことへの悲しみも大きいのだけれど、、、ああ、私の妊活は終わっていなかった、また採卵から再開か…と、途方にくれている自分がいました。

心拍が止まっているとはいえ、まだ赤ちゃんはお腹の中にいるのに、もう次の採卵の事を考えてしまう私は、薄情なのだろうかと思ったり、、、。でも、高齢妊活(アラフォー)は年齢との勝負。そういうことを考えずにはいられないよな、と自分を慰めたり。

その間、まだ悪阻の吐き気は続いていて。さっきまであんなに吐いていたし、今もこんなに気持ち悪いのに、心拍止まっているのか。週数が進むと、心拍が止まっても悪阻が続くっていう話は本当だったんだな、、、と、どこかで読んだネットの体験談を思い出していました。

その表情を見た助産師さんが、「大丈夫ですか?この後一人で帰れますか?旦那さんに迎えにきてもらいますか?」と声をかけてくれました。「あ、大丈夫です。自分で帰れます。」と答え、採血をすませました。

採決をすませたら、とにかく気持ち悪さをとめるために、カバンに入れていたおにぎりをかじりました。こんな絶望的な場面でも腹が減る自分に少し笑ってしまいつつも、お腹に手をあてて、ごめんね、こんな時にもご飯食べられちゃうママで(-_-;)と謝りました。

そして、お会計を待ちながら、夫に電話をかけました。

夫へ報告

いつも冷静な超絶理系夫(職業は大学で生物学を研究している人)に電話をかけながら、さすがにこれは夫も驚くのかな、いつもと同じ薄い反応だったらどうしよう…なんて考えてしまいました。

「もしもし」と、珍しくちゃんと電話に出た夫(いつも、携帯を不携帯なことが多く、電話に出ないことが多い)。「もしもし。あのさ、いま、病院なんだけど。心拍が止まっちゃってた」と、伝えました。

「え・・・?」

珍しく、驚いていることに、なぜか少し安心する私。

「これから、病院にこれる?今、会計待ちしているんだけど」というと、「うん、すぐ行く」と夫。夫の働く大学(夫は、大学で研究をする職業です)の大学病院を受診しているので、夫の研究室は歩いて5分~10分のところにあり、すぐ来てくれました。

夫が来るまでに会計をすませ、夫が来たところで車に移動し、状況を話しました。驚いてはいるけど、やはり冷静な夫。そして、私も、まだ現実味がないからか、冷静に状況を相談。とりあえず、月曜日に診察をし、手術をするしかないんだろう、と二人で今後の方向性を話し、その場は解散しました。

夫は仕事に戻り、私は一旦家に帰りました。まだ吐き気が続くので、横になりながら、妊娠を伝えていた友人にラインで報告すると、すぐに電話をかけてきてくれました。彼女は、安定期直前での死産の経験があり、よりそって話を聞いてくれました。こういう時は、やはり、経験者に話を聞いてもらうのが一番救われるな、と、感じました。

この時は、まだ、悲しみよりも「くたびれた」という、どうしようもない徒労感がありました。

職場へ連絡

その日は金曜日で、検診のために1日休みを取っていました。正直、まだ、職場の人に連絡をするような気持にはなれませんでした。しかし、初期から悪阻もひどいので、直接一緒に仕事をする上司や部下には、クリニック卒業のタイミングで妊娠したことを、伝えていました。

月曜日も診察のために休みを取らないといけないし、手術の日程によっては、長く休む必要もあるかもしれないという状況です。となると、その日の業務時間内に上司に事情を説明しておかないといけません。

仕方ないから、上司に電話をして事情を説明し、休暇の許可を取ることにしました。

上司(男性、2人の子持ち)とは良い関係を築けていましたが、おそらく、不妊治療の知識や経験はないことがいろんな場面から想像できたため、不妊治療について話したことはありません。会話の端々から、きっと彼は順調に子どもを授かったんだろうな、と感じていたので、流産と聞いたら、きっと戸惑うだろうな、と思い、なるべく業務連絡的に冷静に伝えました。

上司に、今日の検診で心拍が停止していたことを伝えると、案の定、「え・・・」と、絶句していました。やはり、なんと声をかけていいかわからず、戸惑っている様子。とりあえず、月曜日も休まないといけないこと、おそらく手術になるので、来週いっぱいは休む可能性もあることを伝えました。

女性部下にそういわれたら、もう、「身体を大事にして、ゆっくり休んで」としか言えない、優しい上司(大体の上司はそうだと思いますが(;^ω^))に感謝を伝え、部下にはメールで簡単な事情説明と休みの間の業務の指示を出しました。

部下は、独身の若い女性なので、きっとなんと反応していいか困るよなぁ、と思いながらも、長く仕事を休む可能性もあるので、事情を伝えないわけにはいきません。なるべく淡々と、私は冷静に事実を受け止めれているから、大丈夫だということと、進めておいてほしい仕事、休んでいてもメールはたまに見れるので、何かあればメールしてよいことを伝えました。

アラフォーとなり、それなりに責任のある仕事を任されるようになるということは、流産宣告を受けた日にも仕事の処理を淡々としないといけないのだな、と、少し切ないような、自分自身を褒めてあげたいような、不思議な気持ちになりました。

何度も「心拍停止」を再確認

夕方は、2歳の息子を保育園に迎えに行き、息子の前ではいつもの元気なママを装い、過ごしました。

心拍が止まっても相変わらず悪阻はつづいていて、何回かトイレで吐きながらも、息子の世話をしました。息子の前ではなるべく笑顔をつくるようにしていましたが、頭の中ではずっと、「ああ、もうお腹の子は生きていないんだよなぁ」と考えていました。

夫がいつもより早めに帰ってきてくれて、早めに寝ましたが、夜中、何回か目が覚めて、「ああ、もう心拍止まったんだよね」と、何度も何度も現実を再確認しました。

土曜日も日曜日も、息子の存在に救われながらも、やはり、何度も何度も稽留流産という現実を確認しました。悪阻は一向に良くならず、トイレで吐きながら、もうこの辛い悪阻に耐える意味はなくなったのに、なんでまだこんなに苦しいんだろう、、、と、むなしさでいっぱいでした。

そして、月曜日の再受診を迎えます。

つづく

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ABOUT ME
妊活ぱんだ
妊活ぱんだ
アラフォーぽっちゃり主婦
結婚4年目の35歳の時、3回目の体外受精で第1子を妊娠、36歳で出産。
現在、第2子妊活中の39歳ぽっちゃり主婦。
第2子妊活は、採卵4回、移植4回目で妊娠するも、11週目に流産。現在、また妊活再開中。

第1子から合わせて、採卵回数10回、移植回数9回の体外受精リピーター。

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